泥んこ道をふたりで

そんなことあったねと笑おうよ

帰ってから

渡部さんにLINEをしました。


「今日はおつかれ様でした。

渡部さんとさくらが戯れているのを見てると

とてもしあわせでした。

ありがとうございました。


家に帰ったあとも

一緒にいた時間を思い返すだけで

すごくしあわせな気持ち。


ありがとう、渡部さん。


渡部さんの返信は


「暑いなか出てきてくれてありがとう。

二人に癒されたー!

明日からがんばれるよ!」


とても嬉しい言葉でした。



渡部さんがさくらに言ってた言葉

「きついこともたくさんあるけど

100回に1回くらい幸せなことがあるから生きていけるんだよ」


渡部さんにとって

今日がその100回に1回の幸せになってたらいいな


大変な思いをたくさんしてる渡部さんを

癒すことが出来たことが

本当に嬉しいと思いました。


渡部さんから

癒されたって初めて言われたけど

いつも私と会うことで癒されてたなら

本望だなぁと思いました。


年に数回しか会えない私たち。


普段はそれぞれの生活を

お互い必死にこなしてて


プライベートなんて何もないんだよって言ってた渡部さん。


そんな渡部さんを癒せる存在でいられたらいいなと思いました。


こんな感じで

もう10年以上もずっと繋がってるのは

すごいなぁって思います。


これからもずっと

いちばん大切なのはお互いの日々の生活であることは変わらないと思う。

でもやっぱり人生においてなくてはならない存在として繋がっていられたらいいな。


普段は遠く離れてて

なかなか会えないけど

あなたがいるからがんばれる

お互いにそう思える存在でいられたらいいな。


ずっと ずっと

渡部さんは大切な

私の人生の一部。


大好きです。


ありがとう。 


私もまた明日から

精一杯がんばります!

そのあと

渡部さんは

「かわいい」「かわいい」と言いながら

ぎゅーっと私を抱きしめて

たくさんキスしてくれたけど


産後のしわしわのおなかも

左右の差がすごくて形も歪な胸も

とてもとても見せられるものではないので


それ以上は進まないようにしました。


渡部さんも私のからだを気遣ってくれました。


温泉も一緒に入るのは恥ずかしいし

寝てるさくらをひとりには出来ないので

かわりばんこに入りました。

(外が暑すぎてすぐあがりました💦)


私があがって着替えてると

さくらが起きて泣き出したのが聞こえてきました。

慌てて着替えてると

ふと泣き声が止んだので

お部屋をのぞくと

わ、渡部さんが抱っこしてる!!

さくらは泣き止んでまた寝そうになってる!!


すごーーーい!!


渡部さんは

「俺はじめてあかちゃんを泣き止ましたよー」と自分でもびっくりしてました。


ありがとう渡部さんー!


あっというまに

日帰り利用の時間は過ぎて

お宿を後にしました。


渡部さんとバイバイするとき

さくらをずっと見て名残惜しそうでした。


私がさくらをチャイルドシートに乗せたあとも、わざわざ私の車に乗り込んでさくらにバイバイしてくれました。


「暑いからほんと気をつけて。すぐ家に帰るんだよ」

「つぎはもう少し涼しくなってからだね」と言ってくれました。


きっとあっという間なんだろうな、、、


今回も半年ぶりだったけど

全然そんな感じもなく

安定した私たちで

会えばほんとに久しぶり感が全く無いのです。


今回

さくらと一緒に

はじめて三人で会うことになって

正直言うと

会う直前まで複雑な気持ちで

もし当日になって「やっぱり会えなくなった」ってなったりしても

むしろちょっとほっとするかもって思っていました。


渡部さんに会いたい気持ちはあるけど

今は、さくらとの毎日がなにより大切だから。


会えなくてもいい

渡部さんが会いたいと思ってくれてるだけで十分と思っていました。



でも実際に会ってみて

渡部さんは、さくらのことも 私のこともとても大切に扱ってくれて

会えてよかったと思いました。


渡部さんがさくらに語りかけてた言葉で印象的だったのが

「あなたはママに幸せをたくさんあげてるね」

と渡部さんは嬉しそうに語りかけてました。


渡部さんの言うとおりで

私は毎日さくらからたくさん幸せをもらっています。

渡部さんは

さくらがいることで、私が幸せでいることを

心から喜んでくれている様子でした。


表には出さなかったけど

渡部さんも複雑な気持ちがあったのかもしれません。


それなのに

私のことを広くて深い心で

包み込んでくれて

本当に感謝しています。

初顔合わせ

私と渡部さんが会うとき

温泉に行くのがすっかり定着しています。


今回も

郊外にある日帰り利用もできる温泉宿へ一緒に行きました。


渡部さんと何度か行ったことがあるところ。


温泉付き客室で

和室と内湯と露天風呂があって

ゆっくりくつろげます。


お部屋の準備をしてもらってるあいだ

ロビーで座って待ってると

私の膝の上に抱かれたさくらは

じーーーっと隣の渡部さんの顔を見てる。

渡部さんは緊張してた。(あかちゃんに慣れてない様子)

渡部さんが笑ってみせたら

さくらも にこーーーっと笑いました。


私はほっとした。(泣かなくてよかったー)


渡部さんはうれしそう。


お部屋に通されたら

さくらにミルクをあげて

たくさんお話しました。


「うまれてきたんだねー」

「人生が始まったばかりだねー」

とさくらを見つめてしみじみ話す渡部さん。


「でも人生は長いようで短いんだよ、さくちゃん」

「きついことや悲しいこともたくさんあるよ、でも100回に1回くらい幸せなことがある。だから生きていけるんだよ」

と深いお言葉をかけていました。


その言葉を聞いてて

私はなんだか少し複雑な気持ちになりました。

渡部さんいろいろ大変なんだろうなと思って。。



ミルクを飲み終えて

さくらと渡部さんの

初のふれあいタイム。


それは、それは、

満面の笑みのさくらちゃん。


渡部さんの語りかけに

ニコニコしながら

「あうー」と声を出して反応して

まるで会話してるみたい。


あかちゃんと渡部さんの組合せが

新鮮で不思議な感じ。


なんだか渡部さん意外と上手にあやしてる。


「あかちゃんとふれあうことあるんですか?」と聞いてみたら


「こんなにじっくりふれあうことはないねー」とのこと。


それにしては、上手だな。。


そこでふと気づく。


なんか、渡部さんのさくらへの接し方・・・


渡部さんが私を愛でるときと全く一緒じゃないか!

話し方とか、表情とか!


そういう言葉のかけ方

めっちゃ私にもするよね!

と思うとなんだかおかしくなってきました。


なんなんだ?

私はあかちゃんか?笑


渡部さんは

さくらを撫でながら

「いい顎のかたちだね」

「ほっぺもいいかたちだね」

と、ほめていました。


そして、ふあふあの髪をくんくん。

「あたまはすっぱいにおいだね」

あかちゃんって汗かきなのです。


だんだんウトウトしてきたさくら。


隣に添い寝してトントンしたら

すーっと寝入ってくれるお利口さんです。


「俺も朝4時起きだったから眠くなってきた」

と渡部さん。


お昼寝タイムだ!

と2人でさくらの隣にごろんと横になる。


のんびりできてしあわせ。



さくらが寝たところで


「じゃあ次はママをかわいがろうかな」

と渡部さんが私をぎゅーっとしてくれました。


「さくらもすごくかわいいけど

さよがやっぱり一番かわいいね」と言って

私にキスをする渡部さん。


私は照れ隠しで

「いや!さくらのほうがかわいいから!」

と反抗してました。



続きます。

(長くてすみません💦)