泥んこ道をふたりで

そんなことあったねと笑おうよ

そのあと

渡部さんは

「かわいい」「かわいい」と言いながら

ぎゅーっと私を抱きしめて

たくさんキスしてくれたけど


産後のしわしわのおなかも

左右の差がすごくて形も歪な胸も

とてもとても見せられるものではないので


それ以上は進まないようにしました。


渡部さんも私のからだを気遣ってくれました。


温泉も一緒に入るのは恥ずかしいし

寝てるさくらをひとりには出来ないので

かわりばんこに入りました。

(外が暑すぎてすぐあがりました💦)


私があがって着替えてると

さくらが起きて泣き出したのが聞こえてきました。

慌てて着替えてると

ふと泣き声が止んだので

お部屋をのぞくと

わ、渡部さんが抱っこしてる!!

さくらは泣き止んでまた寝そうになってる!!


すごーーーい!!


渡部さんは

「俺はじめてあかちゃんを泣き止ましたよー」と自分でもびっくりしてました。


ありがとう渡部さんー!


あっというまに

日帰り利用の時間は過ぎて

お宿を後にしました。


渡部さんとバイバイするとき

さくらをずっと見て名残惜しそうでした。


私がさくらをチャイルドシートに乗せたあとも、わざわざ私の車に乗り込んでさくらにバイバイしてくれました。


「暑いからほんと気をつけて。すぐ家に帰るんだよ」

「つぎはもう少し涼しくなってからだね」と言ってくれました。


きっとあっという間なんだろうな、、、


今回も半年ぶりだったけど

全然そんな感じもなく

安定した私たちで

会えばほんとに久しぶり感が全く無いのです。


今回

さくらと一緒に

はじめて三人で会うことになって

正直言うと

会う直前まで複雑な気持ちで

もし当日になって「やっぱり会えなくなった」ってなったりしても

むしろちょっとほっとするかもって思っていました。


渡部さんに会いたい気持ちはあるけど

今は、さくらとの毎日がなにより大切だから。


会えなくてもいい

渡部さんが会いたいと思ってくれてるだけで十分と思っていました。



でも実際に会ってみて

渡部さんは、さくらのことも 私のこともとても大切に扱ってくれて

会えてよかったと思いました。


渡部さんがさくらに語りかけてた言葉で印象的だったのが

「あなたはママに幸せをたくさんあげてるね」

と渡部さんは嬉しそうに語りかけてました。


渡部さんの言うとおりで

私は毎日さくらからたくさん幸せをもらっています。

渡部さんは

さくらがいることで、私が幸せでいることを

心から喜んでくれている様子でした。


表には出さなかったけど

渡部さんも複雑な気持ちがあったのかもしれません。


それなのに

私のことを広くて深い心で

包み込んでくれて

本当に感謝しています。