泥んこ道をふたりで

そんなことあったねと笑おうよ

お酒のこと

私の家系はみんなお酒が弱い。


両親は2人とも缶ビール1本で真っ赤になるし


きょうだいは飲むと蕁麻疹が出る。


だから

私も絶対お酒は弱い体質だろうと思ってました。



しかし

何の突然変異か。。


私は飲んでも飲んでも

まったく顔色が変わらない。


ちょっと陽気になるくらい。


あ、トイレは近くなる。




きっと無理だろうと予想してたことが

実はそんなことなくて

予想以上に出来たので


このことは

私にとって

すごーく嬉しい事実だった。


私、お酒飲めるんだ!って。



おかげで

独身のころは

しょっちゅう飲み会三昧でした。


でもね、

いつもたくさん飲んでも記憶も理性もなくしたことがなくて。


だれかが酔いつぶれてたりしたら

この人を絶対無事に帰さなきゃ!

という謎の使命にかられて

サーッと酔いがさめて冷静になってました。


あと、酔った勢いで

誰彼かわまず

ゴロニャンする女子にはなりたくなくて。


異性のいる飲みの場では

どんなに飲んでも隙を見せないようにしてた。


あ、でもね好きな人には

酔った勢いでゴロニャンしても全然かまわないと思います!

誰彼かまわず男にゴロニャンってのが何だかなぁ・・・と思ってます。



私の雰囲気的には

とてもお酒を飲むようなタイプには見えないらしく

はじめてのメンバーで飲む時なんかは

『飲めるの?ウーロン茶にしとく?』みたいに言われるけど、

そこで

『いえ!生ビールで!』とキリッと言うのも好き。

そう言うと大抵喜んでもらえるから(笑)

そしてそのあと乾杯のビールを飲み終えても

さらに次々ビールを頼むともっと喜んでもらえる(笑)

そして薦められるがままに焼酎 日本酒 ワイン ハイボールなんでも飲むとさらに喜んでもらえる(笑)


呑んべえと思われてもいい!


だってこんな顔して

実は呑んべえって結構私としては

使える持ちネタなのです!<( ¯﹀¯ )>エッヘン✨


それに、この持ちネタのおかげで

私は渡部さんと仲良くなれたから!


昔、渡部さんがサラリーマンだったころ

週三日は仕事終わりに飲み会がひらかれてた。


私は同じ会社ではなかったけど

仕事上付き合いがあり

呑んべえネタを知られてたので

いつも飲み会に呼んでくれた。


大抵私は女子ひとりで

あとは6、7人のおっさん。


おっさんと言っても30代〜40代くらいかな。

当時21、22歳だった私からしたら

年上の面白いおじさん達という感覚だった。

渡部さんだけは格段にかっこよかったけど。

でも全然意識してなかった。


みんな

よくこんなおっさん達といつも飲んでくれるよねって言ってたけど

社会にまみれて色んな経験してる年上の人と話すのは楽しかった。

品のないおじさん達ではなかったし

かと言って真面目にお説教してくるようなおじさん達でもなかった。


飲んでも飲んでも私は

隙を見せたり

ボディタッチもせず

ただ陽気にニコニコしてて

おじさん達の話にたくさん笑って

そして一緒にたくさん飲む。

だから変なセクハラされたりとか

無理やり飲まされたりとかは

一度もなかった。


でもね、そんなおっさんの中に

こっそりタクシーの中で

手を繋いできた人がひとりいる。



それが

渡部さん。



あの時は、びっくりした。


隙を見せないようにしてたのに。


渡部さんの会社の人たちと飲むようになって

1年くらい経ったころ

いつもの飲み会のあと

タクシーにぎゅうぎゅうに相乗りして帰ることになった。


私は後部座席の真ん中に座った。


そしてあとから乗ってきた渡部さんが

私の左手をこっそりぎゅっと握ってきた。


私はびっくりと同時に

たぶん怪訝そうな顔して渡部さんのほうを見たと思う。


渡部さんは ん?なあに?みたいに笑ってた。


その顔にやられてしまった。



でも、普通にそのあとは

それぞれ帰宅した。


それから

私と渡部さんが付き合うようになるまで

1年くらいとくに何もなかった。


私もだけど

昔から渡部さんは

ペースがゆっくりだった。


お互い独身で恋人もいなくて

タクシーで手を繋いで

二人ともきっと意識しだして

たぶん好きになってたのに

とくに行動もおこさず

連絡先はお互い知ってたのに

とくに連絡も取り合わず

その1年後くらいに

また何かタイミングが合って

ふたりでデートすることになってお付き合いがはじまったのだけど。


お互い意識して

両想いかもって気づいてるのに

1年くらい何もない期間があって

でも、そのあいだも好きな気持ちはあった。


そんな渡部さんだから

今、何もない日々が何ヶ月と続いてるけど

タイミングが合えばまた

つながることができるんじゃないかなって

思っちゃうんですよね。。



なんか、お酒の話からそれて

渡部さんとの昔話になって

すごくすごく長くなってしまいました。


ごめんなさい。

読んでくださって、ありがとうございました。