泥んこ道をふたりで

そんなことあったねと笑おうよ

初顔合わせ

私と渡部さんが会うとき

温泉に行くのがすっかり定着しています。


今回も

郊外にある日帰り利用もできる温泉宿へ一緒に行きました。


渡部さんと何度か行ったことがあるところ。


温泉付き客室で

和室と内湯と露天風呂があって

ゆっくりくつろげます。


お部屋の準備をしてもらってるあいだ

ロビーで座って待ってると

私の膝の上に抱かれたさくらは

じーーーっと隣の渡部さんの顔を見てる。

渡部さんは緊張してた。(あかちゃんに慣れてない様子)

渡部さんが笑ってみせたら

さくらも にこーーーっと笑いました。


私はほっとした。(泣かなくてよかったー)


渡部さんはうれしそう。


お部屋に通されたら

さくらにミルクをあげて

たくさんお話しました。


「うまれてきたんだねー」

「人生が始まったばかりだねー」

とさくらを見つめてしみじみ話す渡部さん。


「でも人生は長いようで短いんだよ、さくちゃん」

「きついことや悲しいこともたくさんあるよ、でも100回に1回くらい幸せなことがある。だから生きていけるんだよ」

と深いお言葉をかけていました。


その言葉を聞いてて

私はなんだか少し複雑な気持ちになりました。

渡部さんいろいろ大変なんだろうなと思って。。



ミルクを飲み終えて

さくらと渡部さんの

初のふれあいタイム。


それは、それは、

満面の笑みのさくらちゃん。


渡部さんの語りかけに

ニコニコしながら

「あうー」と声を出して反応して

まるで会話してるみたい。


あかちゃんと渡部さんの組合せが

新鮮で不思議な感じ。


なんだか渡部さん意外と上手にあやしてる。


「あかちゃんとふれあうことあるんですか?」と聞いてみたら


「こんなにじっくりふれあうことはないねー」とのこと。


それにしては、上手だな。。


そこでふと気づく。


なんか、渡部さんのさくらへの接し方・・・


渡部さんが私を愛でるときと全く一緒じゃないか!

話し方とか、表情とか!


そういう言葉のかけ方

めっちゃ私にもするよね!

と思うとなんだかおかしくなってきました。


なんなんだ?

私はあかちゃんか?笑


渡部さんは

さくらを撫でながら

「いい顎のかたちだね」

「ほっぺもいいかたちだね」

と、ほめていました。


そして、ふあふあの髪をくんくん。

「あたまはすっぱいにおいだね」

あかちゃんって汗かきなのです。


だんだんウトウトしてきたさくら。


隣に添い寝してトントンしたら

すーっと寝入ってくれるお利口さんです。


「俺も朝4時起きだったから眠くなってきた」

と渡部さん。


お昼寝タイムだ!

と2人でさくらの隣にごろんと横になる。


のんびりできてしあわせ。



さくらが寝たところで


「じゃあ次はママをかわいがろうかな」

と渡部さんが私をぎゅーっとしてくれました。


「さくらもすごくかわいいけど

さよがやっぱり一番かわいいね」と言って

私にキスをする渡部さん。


私は照れ隠しで

「いや!さくらのほうがかわいいから!」

と反抗してました。



続きます。

(長くてすみません💦)